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4. 肥満とアトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎
4. 肥胖与特应性皮炎、过敏性鼻炎

滋賀県立小児保健医療センター小肾科 日本滋贺县儿童健康医疗中心儿科部。
楠 隆
Key words: allergic rhinitis - atopic dermatitis — obesity
关键词：过敏性鼻炎-特应性皮炎-肥胖症

肥満とアレルギー疾患 肥胖症和过敏性疾病

肥満が様々な機序で喘息の発症・悪化を促進するこ とが知られている .この現象は小児でも指摘されて おり, 2015 年の総説では過去に報告された 38 の論文 を厳選したメ夕解析において, 過体重や肥满では小児喘息のリスクが高まっていた ) 食事, 生活習慣, 体脂肪蓄積に伴う炎症, などが肥满と喘息を結び付ける病態として指摘されている . 一方で, 肥满とアトピー性皮䖉炎や他のアレルギー疾患との関連について検討し た報告, とりわけ小児における報告は少ないのが現状 である
众所周知，肥胖会通过各种机制促进哮喘的发生和加重。 2015 年的一篇综述对过去报道的 38 篇文章进行了荟萃分析，结果表明，超重和肥胖的儿童患哮喘的风险增加。饮食、生活方式、与体内脂肪堆积相关的炎症等已被确定为肥胖与哮喘相关的病理条件。 另一方面，很少有报告研究肥胖与特应性皮炎或其他过敏性疾病之间的关系，尤其是在儿童中。

京都・滋賀の学童アレルギー疾患疫学調査から 京都和滋贺两地学龄儿童过敏性疾病的流行病学研究。

2008 年に我々は，小児肥満が喘息のみならずアト ピー性皮膚炎アアレルギー性鼻炎，アレルギー性結膜炎など他のアレルギー疾患とどのように関連している かにつき, 学童を対象にした大規模疫学調査のデータ をもとに解析した ．具体的には， 1996 年から 1997 年にかけて行った京都・滋賀の小・中学生 5 万人の疫学調査のデータをもとに, 小児肥满とアレルギー疾患 の有無やその重症度との関連につき検討した．調査表 に記載された身長，体重のデータから割り出された各年齢, 性別毎の Body Mass Index (BMI) 分布を算出し, BMI95パーセンタイル以上を肥满と定義して, 肥满の 有無による喘息，皮䖉炎，鼻炎・結膜炎の有症率の差 を統計学的に解析した，年龄, 性別, 出生順位, 他の アレルギー疾患の有無を交絡因子として多変量解析し た結果をまとめると図1のようになる。全体をみて はっきりわかるのは, 同じアレルギー疾患でも喘息,皮膚炎と鼻炎，結膜炎では肥満との関連性が反対に なっているということである．すなわち，喘息では肥满があると特に女子において有症率が上がる．皮膚炎
2008 年，我们根据大规模学龄儿童流行病学调查的数据，分析了儿童肥胖不仅与哮喘有关，还与特应性皮炎、过敏性鼻炎和过敏性结膜炎等其他过敏性疾病有关。具体来说，我们根据 1996 年至 1997 年期间对京都和滋贺两地 5 万名中小学生进行的流行病学调查数据，研究了过敏性疾病的有无和严重程度与儿童肥胖症之间的关系。根据调查表中记录的身高和体重数据，计算出了各年龄组和性别组的身体质量指数（BMI）分布情况，并通过将 BMI 达到第 95 百分位数或更高定义为肥胖，对哮喘、皮炎、鼻炎和结膜炎患病率的差异进行了统计分析。以年龄、性别、出生顺序和是否患有其他过敏性疾病为混杂因素的多变量分析结果见图 1。总体结果清楚地表明，即使是同一种过敏性疾病，哮喘、皮炎和鼻炎/结膜炎与肥胖的关系也是相反的。换句话说，哮喘的发病率随着肥胖而增加，尤其是在女孩中。皮炎
では肥满と有症率の間に相関はないが，有症者のなか で肥满があるとその重症度が上がる，逆に結膜炎及び 男子の鼻炎では，肥満があると有症率が低下する。こ のように, 喘息・皮虏炎群と鼻炎・結膜炎群で肥满と 有症率の関係が反対になることはどう説明したらよい のだろうか。
就鼻炎而言，肥大与患病率之间没有相关性，但如果有症状的人出现肥大，疾病的严重程度就会增加，而在男孩的结膜炎和鼻炎中，肥胖会降低患病率。我们如何解释哮喘/皮炎组和鼻炎/结膜炎组中肥大与患病率之间的这种相反关系呢？

その後の検証 后续核查。

Bauman らは, 2013 年に肥满とアレルギーに関する 2002 年から 2012 年までの 34 文献をメタ解析した結果を報告している．それによると，肥满は喘息と正相関し，特に非アレルギー性喘息との相関がより強かっ た. また，肥满は小児においてアトピー性皮虑炎と正相関した。一方で，肥满とアレルギー性鼻炎・結膜炎 や食物アレルゲン感作との明確な相関は見られなかっ た 7). Zhang らは 2015 年に, 過体重/肥满とアトピー性皮䖉炎について，2014年までの 29 文献をメ夕解析し ている. それによると, 過体重/肥满は北米とアジアの 小児，成人においてアトピー性皮䖉炎と正相関した。 しかしながら, 横断的研究のため, 肥满と AD の因果関係については不明とされている88)、肥满とアレル ギー性鼻炎の関係については，アメリカの国民健康調査 8000 人以上のデータをまとめたものが 2016 年に報告された，それによると小児では中心肥满がアレル ギー性鼻炎と負に相関しており,我々が 2008 年に報告 した結果と一致する9.
2013年，Bauman等人报告了2002年至2012年34篇有关满肥与过敏的文献的荟萃分析结果。结果显示，肥满与哮喘呈正相关，尤其是非过敏性哮喘。 此外，肥满与儿童特应性皮肤虑炎呈正相关。另一方面，肥满与过敏性鼻炎/结膜炎或食物过敏原致敏之间没有明显的相关性7）。 2015 年，Zhang 等人对截至 2014 年有关超重/肥满和特应性皮炎的 29 篇文献进行了荟萃分析。 结果显示，在北美和亚洲，超重/体重和肥胖与儿童和成人特应性皮炎呈正相关。 然而，由于研究的横断面性质，肥满与特应性皮炎之间的因果关系尚不清楚88)，2016 年有报道称，肥满与过敏性鼻炎之间的关系，该报道汇编了美国国家健康调查中 8000 多人的数据，结果显示，在儿童中，中央肥大与过敏性鼻炎呈负相关。该结果与我们在 2008 年报告的结果一致。
表 1 に, 我々が論文を発表した 2008 年以降の肥満 とアトピー性皮虑炎に関する報告を PubMed で検索 した文献をまとめた. 自験例を含め 6 報検索できたが, いずれも正の相関を示すという結果であった こ のような肥满とアトピー性皮膚炎の関連については動物実験でも裏付けられている。すなわち，肥满ラット では血中 IgE, 皮虏 nerve growth factor が上昇し, さ
表 1 总结了自 2008 年（我们发表论文的那一年）以来在 PubMed 上搜索肥胖与特应性皮炎相关报告的情况。 こ 我们检索到包括自我实验病例在内的六份报告，所有报告均显示两者呈正相关。 肥满与特应性皮炎之间的联系也得到了动物实验的支持。换句话说，满大人大鼠血液中的 IgE 和皮层神经生长因子会升高，满大人大鼠皮肤中的 IgE 和神经生长因子水平也会升高。
全体 男子 女子 重症度
喘息
皮膚炎
鼻炎
結膜炎
： 肥满児において有意に有症率（または疾患重症度）が高い
： 肥大症儿童的患病率（或疾病严重程度）明显更高
肥満児において有症率が高い傾向
肥胖儿童发病率较高。
: 肥满覍において有意に有症率が低い
：肥满覍的流行率明显较低
肥满児において有症率が低い傾向
肥大症儿童发病率较低的趋势
肥満による有症率の変化なし  肥胖症发病率无变化
図 1. 小児肥满と小児アレルギー疾患に関する多変量解析結果のまとめ
图 1. 儿童肥满与儿童过敏性疾病的多变量分析结果摘要
(文献 6 の結果に基づいて作成) (根据参考文献 6 的结果）。
表 1 肥满とアトピー性皮膚炎の関連を検討した論文（2008 年以降）
表 1 研究 "满 "与特应性皮炎关系的论文（2008 年以后）
発表年 著者 対象 主な結果 主要成果。 その他
2008 Kusunoki et al (6)
Kusunoki 等人 (6)

508 名 7-15 岁儿童
7-15 歳小児
508 名
 正橍（严重程度）
正の橍
(重症度)
2011 Silverberg JI et al (10)
Silverberg JI et al (10)。 		成人 2090 名 成人 2090 正の相関 正相关
2011 Silverberg JI et al (11)
Silverberg JI et al (11)。

儿童 AD414 控制器 828
小児 AD414 名
対照 828 名
正の相関 正相关
 2 岁未满肥满 or 洈険因
2 歳未满の肥满
か洈険因
2015 Koutroulis I et al（12)
Koutroulis I 等人（12）。 		小児 患者 104 名
儿童 104 名患者
 正相关（严重程度）
正の相関
(重症度)
2015 Silverberg JI et al (13)
Silverberg JI et al (13)。 		小児 AD 患者 132 名
132 名儿童注意力缺失症患者 		正の相関 正相关 高血圧とも相関 还与高血压有关
2016 Lee JH et al (14)
Lee JH 等人（14）。 		成人 5007 名 成人 5007
 正相关（女性）
正の相関
(女性)
らにレプチンや炎症性サイトカイン(IL1 6など) は上昇, 逆にアディポネクチンは低下してい た . 一方, 同様に 2008 年以降の肥满とアレルギー性鼻炎の関係を検討した論文を検索すると 10 報検出で きた (表 2)．そのうち正の相関を示すものは 2 報，負 の相関を示すものは 4 報，相関なしが 4 報と，結果が 一定していない . 同じアレルギー疾患であり,特に “one airway one disease” と言われるように, ア レルギー性鼻炎は喘息との関連性も強いのに, なぜ肥满との関連性が一定しないのだろうか、、レルギー性鼻炎に特有の何らかの交絡因子が存在するのであろう か.
此外，瘦素和炎性细胞因子（如 IL1 6）增加，而脂肪连通素减少。 另一方面，对 2008 年以来研究肥大症与过敏性鼻炎之间关系的论文进行类似搜索，发现了 10 篇报告（表 2）。 其中，两篇论文显示正相关，四篇显示负相关，四篇显示无相关。 过敏性鼻炎与哮喘同属过敏性疾病，尤其被称为 "一个气道一种病"，为何过敏性鼻炎与肥大之间的关联却始终不一致？哮喘也是如此。

学童のスポーツ活動とアレルギー症状の関連 体育活动与学龄儿童过敏症状之间的关系。

我々は最近, 小児期のスポーツ活動がアレルギー症状に与える影響について検討して報告した．運動は肥満を予防すると考えられるので，この結果が肥满とア レルギー症状の関連を考察する上でも示唆を与えるも のと考え, ここに紹介する .
我们最近报告了一项关于儿童体育活动对过敏症状影响的研究。 由于运动被认为可以预防肥胖，我们认为我们的研究结果可能对考虑肥大与过敏症状之间的关系有一定的意义。
滋賀県近江八幡市の全公立小学校 12 校に 2010 年度入学した全小学生の保護者を対象に, 2011 年度 歳 から 2014 年度 (10 歳) までの 4 年間にわたって, 毎年 9 月に International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC) 調査票, 及びスポーツ活動を含む 様々な生活習慣についての調査票を配布し, 回答を依頼した. 毎年回答の得られた 558 名 (対象学童の に相当)のデータを解析対象とした. 7 歳時点における スポーツ活動の有無とアレルギー症状の関連をみる と, 喘息症状, 湿疹とは有意の関連はなかったが, 鼻炎症状はスポーツ活動をしている小児においてその頻度が高いとの結果を得た（図 2)，更に，4年間の観察期間を通じてスポーツ活動をしている頻度が多いほど 鼻炎症状の新規発症が増加し, それに伴って7歳時点 における鼻炎頻度も増加した（図 3).このような傾向 は鼻炎症状においてのみ認められ, 喘息症状や湿疹で は見られなかった. スポーツ活動と 7 歳時点の肥满 (BMI95% 以上と定義)との関連をみると，予想通りス ポーツ活動頻度が多いほど肥满の頻度は低下した（図 4). その機序は不明であるが、スポーツ活動に伴う吸入性抗原への曝露の増加 (特に花粉抗原), 鼻堑粘膜へ
以滋贺县近江八幡市 2010 年入学的 12 所公立小学的所有小学生的家长为对象，要求他们在 2011 年（10 岁）至 2014 年（10 岁）的四年中，每年 9 月填写国际儿童哮喘和过敏研究（ISAAC）问卷。从 2011 年（）至 2014 年（10 岁）的四年中，每年 9 月都会发放 ISAAC 问卷和包括体育活动在内的各种生活方式问卷，并要求受访者回答问卷。 每年回答问卷的 558 名儿童（相当于在校学生）的数据被纳入分析。 在研究有无参加体育活动与 7 岁时过敏症状之间的关系时，发现与哮喘症状和湿疹没有明显关系，但参加体育活动的儿童鼻炎症状更频繁（图 2），而且在 4 年的观察期内，参加体育活动越频繁，鼻炎症状的新发程度越高，参加体育活动越频繁，鼻炎症状越频繁（图 3）。此外，在四年的观察期内，鼻炎症状的新发频率随着体育活动频率的增加而增加，7 岁时鼻炎的频率也相应增加（图 3）。这一趋势只出现在鼻炎症状上，而不出现在哮喘症状或湿疹上。 7 岁时体育活动与肥大（定义为体重指数大于 95%）之间的关系显示，正如预期的那样，肥大的频率随着体育活动频率的增加而降低（图 4）。 虽然机制尚不清楚，但与体育活动相关的鼻粘膜接触吸入性抗原（尤其是花粉抗原）的增加、鼻粘膜接触吸入性抗原（尤其是花粉抗原）的增加以及鼻粘膜接触吸入性抗原（尤其是花粉抗原）的增加可能会导致肥大。
表 2 肥满とアレルギー性鼻炎の関連を検討した論文（2008 年以降）
表 2 研究 "满 "与过敏性鼻炎关系的论文（2008 年起）
発表年度 出版年份 著者 対象 主な結果 主要成果。 その他
2008 Kusunoki et al (6)
Kusunoki 等人 (6)
 5008 名 7-15 岁儿童
7-15歳小児
5008 名
負の相関 负相关 喘息とは正の相関 与哮喘呈正相关。
2011 Tanaka K et al (16)
Tanaka K et al (16)。
 2439 名 6-15 岁儿童
6-15歳小児
2439 名
相関なし 无相关性 喘息とは U 字型の相関 哮喘是一种 U 型相关性。
2011 Yao TC et al (17)
Yao TC 等人（17）。
  531 名 5 岁儿童
歳小児
531 名
相関なし 无相关性 喘息とは正の相関 与哮喘呈正相关。
2012 Konno S et al (18)
Konno S et al (18)。 		成人 22819 名 成人 22819 人 負の相関 负相关 喘息とは正の相関 与哮喘呈正相关。
2013 Bhattacharyya N et al (19)
Bhattacharyya N et al (19)。 		成人 46617 名 成人 46617 人 正の相関 正相关
2014 Weinmayr G et al
Weinmayr G 等人
 10652 名 8-12 岁儿童
8-12歳小児
10652 名
相関なし 无相关性 喘鳴とは正の相関 与喘息呈正相关。
2014 Saadeh D et al (21)
Saadeh D et al (21)。
 9-11 岁 673 名儿童
9-11歳小肾
673 名
正の相関 正相关 喘息とは正の相関 与哮喘呈正相关。
2015 Sybilski AJ et al (22)
Sybilski AJ 等人（22）。
 儿童和成人 18617 人
小児・成人
18617 名
成人男子で負の相関 成年男性呈负相关。 喘息とは正の相関 与哮喘呈正相关。
2016 Han YY et al (9)
 8165 名儿童和成人
小児・成人
8165 名
負の相関 (小児) 负相关（儿童）
 与成人非过敏性鼻炎呈正相关
成人非アレルギー性鼻炎
とは正の相関
2016 Abramson MJ et al (23)
Abramson MJ et al (23)。 		成人 8047 名 成人 8047 人 相関なし 无相关性
図 2. 7 歳からのスポーツ活動の有無と 10 歳時点のアレルギー症状
图 2. 7 岁起的体育活动与 10 岁时的过敏症状
(文献 24 の結果に基づいて作成) (基于参考文献 24 的结果）。
図 3. 7 歳からのスポーツ活動の継続と鼻炎症状
图 3. 从 7 岁起持续参加体育活动和鼻炎症状
(文献 24 の結果に基づいて作成) (基于参考文献 24 的结果）。
図 4. 7 歳からのスポーツ活動の継続と 10 歳時点 の過体重/肥満頻度
图 4：7 岁起持续参加体育活动与 10 岁时超重/肥胖频率
の大気污染物質など非アレルギー性刺激の増加などが 推察される.
非过敏性刺激物的增加，如空气中的污染物。
これらのデータを，肥満とアレルギー性鼻炎の相関 に関する疫学データと関連付けて考察すると, 肥满と アレルギー性鼻炎の関連が他のアレルギー疾患と比ベ て一定せず負の相関さえ見られることは，運動という 交絡因子が影響していることで説明できるかもしれな い. すなわち, 運動不足により肥满か増加し、そのこ とで喘息やアトピー性皮䖉炎の頻度が増加するわけだ が、アレルギー性鼻炎に関しては運動が鼻炎症状を増加させることの裏返しで運動不足では鼻炎症状の頻度 が相対的に低下するため, 肥满との関係が一定しなく なるのではないだろうか、因みにアトピー性皮䖉炎で は, 日々の生活の中での運動量が低下するとの報告が ある 名以上のアメリカ成人を対象に, ActiGraph という装置を用いて身体活動を定量的に評価 して, アトピー性皮虑炎の有無で比較すると, 患者で は有意に身体活動が少なかった。アトピー性皮䖉炎が あると肥满になりやすく、 それが肥満とアトピー性皮膚炎の正相関の理由の一つになっている可能性があ る。
如果将这些数据与肥胖与过敏性鼻炎之间相关性的流行病学数据联系起来考虑，就会发现肥胖与过敏性鼻炎之间的相关性与其他过敏性疾病相比不那么恒定，甚至是负相关，这可能是运动这一混杂因素造成的。 换句话说，缺乏运动会增加肥大，进而增加哮喘和特应性皮炎的发病频率，但过敏性鼻炎则相反，运动会增加鼻炎症状，而缺乏运动会相对减少鼻炎症状的发病频率，因此肥大与肥厚之间的关系并不是恒定的。 由于特应性皮炎患者的鼻炎症状频率相对较低，因此运动与肥大之间的关系可能并不一致。 在使用 ActiGraph 仪器对 100 多名患有和未患有特应性皮炎的美国成年人进行的体力活动定量评估中，特应性皮炎患者的体力活动明显少于未患有特应性皮炎的患者。结果显示，特应性皮炎患者的体力活动明显少于对照组。特应性皮炎可能会导致肥胖，这可能是肥胖与特应性皮炎呈正相关的原因之一。
以上の考察を踏まえ，肥満，運動とアレルギー疾患 の関係に関する仮説を模式図で示すと図 5 のように なる。
基于上述考虑，肥胖、运动和过敏性疾病之间的假设关系示意图如图 5 所示。
1）運動不足によって肥满が増えると,様々な機序で アレルギー疾患の増加につながる。さらに喘息や では疾患そのものの影響で運動不足となりさらに肥满 が増えるという悪循環となる。
(1)如果肥大症因不活动而增加，就会通过各种机制导致过敏性疾病的增加。 此外，在哮喘和过敏性疾病中，疾病本身会导致不活动，而不活动又会导致肥大症增加，这是一个恶性循环。
2）一方で, 運動が鼻炎発症を促進することの裏返し で運動不足の小児では相対的に鼻炎症状は出にくくな る。
(2）另一方面，运动促进鼻炎发病的反面是，不爱运动的儿童相对较少出现鼻炎症状。
図 5. 肥满, 運動とアレルギー疾患の関係に関す る仮説
图 5：关于肥大、运动和过敏性疾病之间关系的假设
3）運動によって肥满が減ると,各アレルギー疾患を 抑制する方向に働く.
(3) 当肥大因运动而减少时，它就会朝着减少每种过敏性疾病的方向发挥作用。
4）一方で，運動は鼻炎症状を増加させる. (4) 另一方面，运动会加重鼻炎症状。
このように肥满とアレルギー疾患の関係は基本的に は正の相関を示すが，鼻炎だけは運動という交絡因子 が絡むことで肥满との関係が負の相関関係となり，正 と負の逆の効果が同時に見られることとなる。このこ とが, 肥满との関係が鼻炎でだけ摇らぐことの原因と なっている可能性がある.
肥大症与过敏性疾病的关系基本上是正相关的，但在鼻炎的情况下，由于运动这一混杂因素，肥大症与过敏性疾病的关系变成了负相关，正负反作用同时出现。这可能就是肥大症与满洲里的关系仅因鼻炎而动摇的原因。

まとめ一肥満とアレルギー疾患の複雑な関係 摘要 I. 肥胖与过敏性疾病之间的复杂关系。

肥満とアトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎の関連性には, 免疫学的機序以外にも運動など様々な生活習慣が関与している可能性がある．今後は前方視的な追跡調査で肥满とアトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎 の因果関係や生活習慣との関連を明らかにしていく必要がある。
肥胖与特应性皮炎和过敏性鼻炎之间的关系，除了免疫学机制外，还可能与运动等各种生活方式有关。今后，有必要通过前瞻性的跟踪研究，明确肥胖与特应性皮炎和过敏性鼻炎之间的因果关系，以及肥胖与生活习惯之间的关系。
利益相反 (conflict of interest) に関する開示 : 著者は本論文の 研究内容について開示すべき利益相反はありません．
利益冲突披露：作者在本文的研究内容方面没有利益冲突需要披露。

文 献

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    二肥満とアトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎に関する問題
    2 肥胖与特应性皮炎，与过敏性鼻炎有关的问题
4-1. 以下のうち, 正しいものはどれか. 4-1. 下列哪项是正确的？
a 小児では肥满と気管支喘息の間に有意な相関は認められていない.
a 没有发现儿童支气管肥大与支气管哮喘之间有明显的相关性。
ｂアトピー性皮膚炎患者には瘦せが多い。 b特应性皮炎患者常见皮肤松弛。
c アレルギー性鼻炎患者には肥满が多い. c 过敏性鼻炎患者常见肥厚性躁狂症。
d スポーツ活動は様々なアレルギー症状に対する予防効果がある.
d 体育活动对各种过敏症状有预防作用。
肥满とアレルギーの因果関係を知るためには縱断的調査が必要である.
要确定粪便与过敏之间的因果关系，需要进行裂隙研究。
二専門医のためのアレルギー学講座問題の解答 (ii) 专家过敏学课程问题解答。
第 27 回 肥满とアレルギー
第 27 次 粪便与过敏
「4. 肥满とアトピー性皮䖉炎, アレルギー性鼻炎」：楠隆 . 正解
4.肥大和特应性皮肤䖉炎、过敏性鼻炎"： Kusunoki, Takashi . 正确答案.
  1. OBESITY AND ATOPIC DERMATITIS, ALLERGIC RHINITIS
    肥胖与特应性皮炎、过敏性鼻炎
    Takashi Kusunoki
    Department of Pediatrics, Shiga Medical Center for Children
    滋贺儿童医疗中心儿科部
    楠 隆：滋賀県立小児保健医療七ンター小児科 〔〒T524-0022 滋賀県守山市守山 5-7-30]
    Takashi Kusunoki：滋贺县儿童医疗保健七南特儿科[5-7-30 Moriyama, Moriyama, Shiga, T524-0022]。
    E-mail: kusutaka@gamma.ocn.ne.jp
    电子邮件： kusutaka@gamma.ocn.ne.jp